ゆきりんとイラストレーターの中村佑介さんとのコラボグラビアが初めて掲載されたのは、『ビッグコミックスピリッツ』2012年7月16日号でした。
こちらが、その表紙。
このコラボグラビアについて、中村さんがご自身のブログ「中村佑介の黄色い日記」に書いていらっしゃいます。
その一部を引用します。
特に今回は僕が一番うとい”アイドル”というジャンルの方でしたので、
事前に資料としてスピリッツ編集部の方から頂いた、
殴ったら致命傷を負わせることが出来るほどの分厚さのある
これまでの柏木由紀さんの雑誌インタビューすべてを穴があくほど熟読し、
耳にタコが出来るほど曲を聴き、写真集とDVDをしっかりと目に焼き付けてから、
いざ制作に入る頃には、すっかり柏木由紀さんのファンになってしまい、
柏木さんの画像でハードディスクがパンパンになり、
パソコンの処理が遅くなり、締切も遅れてしまったほどです。
というのは半分冗談ですが、そんな訳で”AKB48の人気メンバー”というより、
一女性である”柏木由紀という人物”にスポットを当てて描き上がったイラストを元に、
スピリッツ編集部の迅速なセッティング、衣装さんの忠実な衣装作り、
写真家、そしてデザイナーの方の腕前、事務所、スタッフの皆さまの努力、
そして柏木由紀さんの存在感が合わさった力作が計4枚も出来上がりました。
前述した通り、1枚は描き下ろしの新作(ラフ~完成~撮影~コラージュまでの制作過程も掲載)、
そして柏木由紀さんが、画集「Blue」や最近のイラストの中から択んだ作品が3点あるのですが、
このチョイスが描いた方からすると、インタビューなどから知り得た柏木さんの人柄から考えると、
実に筋が通っていて、「なるほどな~」と頷けるようで面白かったです。
そして、このコラボグラビアが2012年度のスピリッツAKBグラビア大賞を受賞しました。
柏木由紀×中村佑介 コラボグラビア
ゆきりんと中村佑介さんのコラボグラビアは、その後、第2弾、第3弾、第4弾とシリーズ化しました。
2013年1月27/29日号
2014年8月18日号
2016年3月14日号
2014年8月18日号の発売を前に中村さんがツイッターで第1弾、第2弾を振り返りました。
ちなみに柏木由紀さんとの通称”グラビアート”の第1弾はこれでした。「柏木さんのパーソナリティ編」といった内容。2012/7/17号なので、ちょうど約2年前ですね。 pic.twitter.com/QWdOfD5mpN
— 中村佑介 Yusuke Nakamura (@kazekissa) 2014年8月3日
そして第2段はコチラ。前回の夏に対し、設定を冬にし、「柏木さんの好きなもの編」といった内容にしました。2013/1/27号、去年のお正月ですね。 pic.twitter.com/heKcXtjXr1
— 中村佑介 Yusuke Nakamura (@kazekissa) 2014年8月3日
そしてそれぞれの元絵がコチラ。意識的には、いつものイラスト作品とは違い、あくまで「グラビアを作る為の設計図」として描いています。グラビアートでの僕の立ち位置は、”言葉ではなく、絵を使った監督”と言えばわかりやすいかもしれませんね。 pic.twitter.com/W4pGukzeVs
— 中村佑介 Yusuke Nakamura (@kazekissa) 2014年8月3日
第2弾について、中村さんのブログより。
おかげさまで2012年度のスピリッツAKBグラビア大賞を獲得した
前回(2012年7月16日号)の作品が柏木さんのプロフィールだとすると、
今回はそれプラス、白黒はっきりとしたお人柄や、
ソロ活動や未来に向けての不安と希望という相反するものを、
真夏と真冬のモチーフを使って作品にしました。
第2弾(2013年1月27/29日号)は、ゆきりんのソロデビューをお祝いする意味も込めて描いて下さったグラビアートでした。
第3弾についても。
そして明日月曜日(8/4)発売の第3段は、”柏木さんのアイドル観編”を設定しました。基本的にはいつも「柏木さんのファンの方が、新しい1面を見て喜んで下さったらいいな」と思っていますが、【イラスト⇔アイドル】 あまり交わることのない文化のそれぞれの交流が生まれたら幸いです。
— 中村佑介 Yusuke Nakamura (@kazekissa) 2014年8月3日
中村さんが描かれるグラビアートのイラストには、一つひとつに意味が込められているので、どういう意図で描かれているのかを考えながら見るのも楽しいです。
もちろん、とにかく素敵なイラストなので、何も考えずに見ても楽しいです。
第4弾の元絵。
ちなみに今回はスピリッツやムックには収録していないけど、元絵(この場合はグラビアの設計図)はこんな感じ。で、「雰囲気を伝える為の絵としてはこれで良いけど、おそらく振り向いてる方がグラビアとしては良くなる」と伝えた。 pic.twitter.com/KiMJJTXzNh
— 中村佑介 Yusuke Nakamura (@kazekissa) 2016年2月29日
ゆきりんがツイッターに載せたオフショット。
スピリッツ発売日💫
よろしくねっ🙊✨ pic.twitter.com/HaRYEnQwFw
— 柏木由紀 (@Yukiriiiin__K) 2016年2月29日
シュールw
なぜ急にゆきりんと中村さんのコラボグラビアを振り返ったかというと、ツイッターで中村さんと漫画家のムサヲさんとの次のようなやり取りを拝見したから。
【質問】年末に出る『中村佑介|カレンダー2019』の制作スタート。そこで「これは収録して!」という絵の題名(画集のページ数や、使われたCDや本のタイトル)を1つだけお聞かせ下さい。久々なのでみんなが欲しいと思えるものにします。【アンケート】
— 中村佑介 Yusuke Nakamura (@kazekissa) 2018年8月14日
ムサヲさん、ありがとう。それが、ゆきりんのとこ(ワタナベエンターテインメント)やAKB運営は、意外と寛容で、いつもすんなりOKもらってるんよー そしてまったくそんな素振りのないように思える以外なところが一番厳しかったりする(笑)うん、考慮に入れさせてもらうねー https://t.co/tFunLvR0wP
— 中村佑介 Yusuke Nakamura (@kazekissa) 2018年8月15日
あの企画は、どメジャーな存在だからこそ、少し外した感覚のアンバランスさが面白かったよね。そして、ご自分の『恋と嘘』じゃなく、アイドルを希望するところが、非常にムサヲさんらしいね(笑) https://t.co/zSYounK9iv
— 中村佑介 Yusuke Nakamura (@kazekissa) 2018年8月15日
ムサヲさんがリクエストされた「柏木由紀ちゃんとのコラボの白黒の動物たちと並んでるやつ」というのは、おそらく2014年8月18日号の表紙のコラボグラビアのことだと思います。
週刊ビッグコミックスピリッツ 35周年記念コラボグラビアMOOK
2016年2月29日に発売された『週刊ビッグコミックスピリッツ 35周年記念コラボグラビアMOOK』の表紙を飾ったのは、柏木由紀×中村佑介コラボグラビアでした。
次週スピリッツ表紙を含めたゆきりんとの全4回分、そして他の漫画家&アイドルの作品等、これまでのスピリッツ巻頭を飾ったグラビアート大全ムックも同時発売(2/29)。またブログに追記します https://t.co/pZBwuiX2Ax pic.twitter.com/CQwK6tKTG3
— 中村佑介 Yusuke Nakamura (@kazekissa) 2016年2月23日
2016年3月14日号の表紙とはアングルが違います。
もちろん買いました٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

週刊ビッグコミックスピリッツ 35周年記念コラボグラビアMOOK
巻頭10ページに過去の柏木由紀×中村佑介コラボグラビアの一部が掲載されています。

週刊ビッグコミックスピリッツ 35周年記念コラボグラビアMOOK
ムサヲさんがリクエストされたコラボグラビアも。
表紙はタイトルなどの文字が被ってしまっていましたが、こちらはコラボグラビアのみでの掲載。
しかもスピリッツよりも紙質がしっかりしているのが嬉しい♪
出来れば過去のスピリッツに掲載された柏木由紀×中村佑介コラボグラビア作品全てを掲載して欲しかったですが、でも、流石にそれは贅沢ですよね。これは、他のコラボグラビアも掲載する『週刊ビッグコミックスピリッツ 35周年記念コラボグラビアMOOK』ですし。
もっとコラボ作品が増えて、いつか柏木由紀×中村佑介コラボグラビアだけで1冊の作品集になったりしたら、飛び上がって喜ぶのですが。