柏木由紀『アイドル誕生!~こんなわたしがAKB48に!?~』

柏木由紀『アイドル誕生!~こんなわたしがAKB48に!?~』は、現役アイドル初のジュニア小説ということで、6月20日に小学館ジュニア文庫より発売されました。

子供向けに文字は大きめで、漢字にはふりがながふってあります。さらに可愛いイラスト付き。イラストを担当されたのは、漫画家の笹木一二三さん。

『アイドル誕生!』の対象年齢は、「中学年から」となっています。

巻頭はカラーで、「Welcome to the Yukirin world!」として、今年の1月に行われた上海での初の海外ソロライブや2016年のソロツアーの写真、「Yuki’s favorite things」として、ゆきりんがインスタにあげた写真、「Yuki’s Biography」として年表が掲載されています。

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目次

プロローグ
Step1 ヨソはヨソ、ウチはウチ
Step2 メガネザル
Step3 アイドルの神様
Step4 目がちっちゃい!!!!!
Step5 ざわ、ざわ、ざわっ
Step6 どうしよう?
Step7 ……落ちた……のかな!?
Step8 これだ!
Step9 晴れ、のち……どしゃ降り
Step10 自分らしさって?
Step11 恋〈 アイドル
Step12 オーディション、再び
Step13 最後のチャンス
Step14 いざ、東京へ
Step15 ファイナル・ラウンド
Step16 涙が……とまらない
エピローグ

 

※『アイドル誕生!~こんなわたしがAKB48に!?~』は、事実をもとにしたフィクションです。
登場する人名、固有名詞などは、一部、架空のものもあります。

感想

ゆきりんのファンで、ゆきりんのラジオを聴いたり、雑誌のインタビュー記事を読んだりしている方にとっては、ほとんどのエピソードが既に知っている内容だったのではないかと思います。

例えば、Step1のタイトル「ヨソはヨソ、ウチはウチ」という言葉は、ゆきりんがお母さんから言われていたという話をラジオでしていましたし、小学生の時のクラスの出しもので、ゆきりんが中心になってモーニング娘。のダンスを披露したエピソードなどは、実際にその映像が鹿児島のMBCテレビ『てゲてゲ』で紹介されたことがあります。

事実とは違うところもあります。つい最近もテレビで紹介されましたが、ゆきりんがモーニング娘。のオーディションを受けていた話については、実際は3次審査で落選したのですが、小説では応募しただけで落選した設定になっていました。

ですが、目次に「事実をもとにしたフィクションです」とあり、また、ゆきりんがブログに「小説ですが、ほぼほぼノンフィクションです!」と書いているように、かなり事実に近い、ほとんど事実の内容になっていると思います。

 

ほとんどが知っている内容だから面白くなかったかといえば、そうではなくて、こんなエピソードあったなあと懐かしく思い出しながら読みました。

それに私の知らないエピソードも結構ありました。

AKB48のメンバーのオーディション映像はよく使われるので、ゆきりんが3期生オーディションで酒井法子さんの『碧いうさぎ』を歌っている映像も何度も観たことがあるのですが、なぜ『碧いうさぎ』を選んだのかについては、もしかしたらゆきりんがどこかで話していたことがあるのかもしれませんが、私は今まで知りませんでした。

 

おかあさんと一緒に選んだ勝負曲、酒井法子さんの『碧いうさぎ』は、間違っていなかった……と思う。

「フツーに考えれば、AKB48の曲だと思うんだけど……でも、なんか、違うような気がするんだよねぇ」

「おかあさんもそう思うわ」

「でしょう!?審査する人たちは、AKB48の曲を聴きたいわけじゃないだろうし……ということはどれだろう?」

柏木由紀『アイドル誕生!~こんなわたしがAKB48に!?~』小学館ジュニア文庫

 

なぜ『碧いうさぎ』を選んだのかについては、この後に続く内容でわかるのですが、この頃からゆきりんにはセットリストを考えるセンスがあったのかもと思う内容でした。

それと、ゆきりんのお母さんのアドバイスが的確!ゆきりんがソロライブについてラジオやコメンタリーで話す時に、お母さんから言われた意見や感想を話してくれるのですが、ゆきりんが、そういう面でもお母さんを信頼している理由がわかったような気がします。

 

楽しく読み進めて、最後の最後、ゆきりんが3期生オーディションに合格して、待っていたお母さんと顔を合わせるシーンには思わず泣いてしまいました。

『アイドル誕生!~こんなわたしがAKB48に!?~』は、夢を諦めずに叶えるサクセスストーリーであり、母娘の絆を描いた物語でもあると思います。

B推し
B推し

とにかくママりん(ゆきりんのお母さん)の存在が大きい!ちなみに、ゆきりんとママりんの会話の中に「おとうさん」は出てきますが、パパりんは登場はしません(笑)

まゆゆの卒業について

エピローグで、AKB48のこれまでの活動について振り返っているのですが、日本レコード大賞も、五大ドームツアーもゆきりんの“AKB48三大思い出”には入っていないと書いています。

 

“柏木由紀の三大思い出”のうちの第三位について。

 

まず第三位から。

二〇一七年、AKB48三期生の親友、まゆ(渡辺麻友)が、卒業したこと。

一緒に合格して、一緒に泣いて、一緒に笑って。

気がつくと必ず隣にいたまゆの卒業は、やっぱり……寂しい。いまも、心にぽっかり穴があいたままだ。

でも、またいつかどこかでまゆと共演したとき、恥ずかしくない自分でいたいから、わたしはわたしの信じた道をまっすぐに歩いていくね。

これまでもそうだったように、がんばれば、きっと、道はどこまでも続いていくと思うから。

柏木由紀『アイドル誕生!~こんなわたしがAKB48に!?~』小学館ジュニア文庫

 

2006年12月に3期生オーディションに合格してからこれまでのゆきりんのAKB人生における三大思い出にまゆゆの卒業が入るということは、ゆきりんにとってそれだけまゆゆの存在が大きかったということだと思います。

 

『EX大衆』2018年2月号のインタビューでも、卒業したまゆゆについて話していました。

 

その渡辺麻友がいないという現実を、柏木由紀は、本当に受け止めきれるんだろうか———ファンの心配は、その一点にあると言ってもいいだろう。
「もう、吹っ切れました……と言いたいところですが(苦笑)。まだ、時々、まゆを探している自分がいます。リハーサルの時とか、まず、自分の立ち位置を確認して、次の瞬間、まゆがいたはずの場所を見てしまう……。
で、“あぁ、もう、いないんだ”って、自分を納得させて。頭の中は、1月1日から完全に切り替わっているんですけど、気持ち……いないってことが当たり前になるまでには、もうちょっと……あとほんの少しだけ、時間がかかるかな」

『EX大衆』2018年2月号

 

このインタビューを読んだ時に頭の中で山崎まさよしさんの「One more time,One more chance」のサビの“いつでも捜しているよ どっかに君の姿を”が流れました(´;ω;`)

まゆゆの卒業から半年経ちましたが、そんなにすぐにまゆゆの不在に慣れることはできないですよね。11年も一緒に、一番近くにいたんですから。

 

一方、卒業直前のまゆゆのインタビューでも。

 

同じ3期生として、長年AKB48を支えてきた柏木さんへは?

渡辺 ● お笑いコンビ解散ということで…(笑)。こんなにふざけ倒せるのはゆきりんしかいないので、辞めてからの喪失感がやばそうです。離れていても通じ合っていたいと思える存在です。最後の3期生なので、残していくのも心苦しいですが…頑張って!

AKB48・渡辺麻友のラストセンター曲! 卒業が迫るなか、メンバーたちの心境は?【インタビュー】<後編> [T-SITEニュース エンタメ]

 

まゆゆは最近のインタビューでも今まで当たり前に周りにいた仲間やスタッフがいなくなって喪失感がある、さみしいというような話をしているみたいなので、まゆゆもゆきりんと同じ気持ちなのかな。

 

“柏木由紀の三大思い出”の第二位と第一位も納得の結果でした。第一位は、もしかしたら、まゆゆも同じ…かも。

 

まゆゆきりん

柏木由紀『アイドル誕生!~こんなわたしがAKB48に!?~』小学館ジュニア文庫

巻頭の「Yuki’s Biography」の写真にまゆゆきりん(*´ω`*)

 

ちなみに「Step15 ファイナル・ラウンド」には、3期生オーディションで初めてまゆゆを見た時の第一印象について書いてあります。その内容については、ゆきりんが色んなところで話しているので知っている方が多いかも。

 

AKB48のオーディションに合格するまでのゆきりんのエピソードを改めて振り返ることができて良かったし、思いがけずまゆゆきりんエピソードもあって、まゆゆきりん大好きな私としては嬉しかったです。

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